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職人技の板金加工技術と最新デジタルソリューションで高まる技術力と生産性

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ファロージャパン株式会社 「FARO導入事例」 2009 (平成21) 年8月7日

静岡県袋井市に所在する株式会社西山板金工業は1976年の設立以来、レーシング部品・試作部品の製造メーカーとして、プレス型製作、プレス・板金、レーザー加工、アセンブリなど、自社内一貫生産により各方面で数多くのレーシングや製品開発に携わってきた。試作用プレス金型の製造においては、自社内の鋳造工程確立を他社に先がけていち早く取り組み、20年余の実績を誇る。また、近年ではロボット溶接機を用いた大物部品の組み付けを行い、同敷地内の株式会社西山技研と共に顧客の多様なニーズに応えている。
機械設備の技術向上・製造工程のデジタル化がますます加速する近年、より迅速かつフレキシブルな対応を実現するため、より効果的な設備投資が必要とされており、社内各部署の厳しい視点の下で製品選定を行っている。

その鍵となる設備導入のひとつに、FARO Laser ScanArmがある。

「それまでは主にレイアウトマシンを使用していましたが、製品の形状と3Dデータを正確に比較することができず、また測定の自由度が極めて限られていました」と同社営業 西山智氏は語る。

レーザーによるスキャニングと、プローブによる接触式測定が1台で可能なFARO Laser ScanArmの導入により、検査用の図面を作成していた30分の工程を削減し、すぐに製品の3Dスキャンに取り掛かれるようになった。3Dデータを図面化する作業から実製品の測定まで、製品によっては合計数時間を要していた工程の殆どを削減することができた。
また、接触式プローブでは大型のアセンブリ治具などを測定する。

「FARO Armでなら、設計値とどの程度のズレがあるか即座に表示してくれるので、工程のムダがなくなり、大物治具の測定・調整等で丸1日かかっていた作業が、FARO Armにより半日でできるようになりました」と同社検査グループ主任 鈴木一通氏はFARO Armを自在に操りながら語る。

自動車業界では高張力鋼板 (ハイテン材) の使用が年々拡大するなか、深絞り・難形状の成形を伴う製品の検査能力が求められる。西山板金工業はこれをFARO Armで実現した。

FARO Armのシンプルなソフトウェアによるカラーマップの表示で、壁面の誤差や変形の傾向がすぐに見て取れる。複雑な3次元形状の測定がかつて困難だったのは過去のこととなり、測定値をプレス型や製品の製作に活かすことができるようになった。

「いまではレイアウトマシンの出番が殆どなくなってしまったくらいFARO Armを活用しています。また、検査治具が製品の完成に間に合わない場合も、3Dデータとの比較により検査・測定ができるようになりました。」と同社工場長 原田洋一氏は語る。

FARO Laser ScanArmの導入は工程の効率化だけにとどまらず、新規ビジネスの拡大にも貢献し始めている。

「FARO Laser ScanArmにより製品をスキャンし、測定・デジタル化できることに大きな期待を寄せています。3Dデータのない現存品をデータ化・再製品化するリバース・エンジニアリングを軸として今後もこの分野は拡大していくでしょう」と西山氏は今後のビジネス展開についても語る。